こんにちは、ガラケーと格安SIM+iPhone使いのタカタカでございます。
先月、総務省が携帯電話の「2年契約 解除料金 1,000円」と「端末値引 2万円」を提案しました。
現在の各キャリアの料金設定はかりに直ぐに解約されてもトータルで赤字にならないような契約解除料金が設定されております。
この解除料金が1/10近い価格になってしまったら、現在の料金プランが成り立たなくなる可能性が高いです。
では、どうするのか?お国の意向には従わないと大変な事になりかねないので各キャリアは対応せざるを得ないはずです。対応パターンを見て行きましょう。
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対応①:契約解除料金は1,000円にするがMNP価格を高額にする。
ちょっとずるいやり方になりますが、契約解除料金とMNP転出料金は別なので可能になります。
これは、一部の格安SIMキャリアがやっている方法です。「解約料金 無料」となっているが、MNP転出するには10,000円かかったりする訳です。
普通のお客様は携帯電話の番号は使いたいはずなので、結局MNP代を支払う羽目になってしまうのです。うまいやり方ですね。
なので、完全にその番号を辞めるのであれば契約解除料金は1,000円になるのですが、電話番号を引き継ぐには結局高額なMNP料金がかかるパターンも十分に考えられます。
解除料金1,000円にしましたって言ってしれっとMNP転出料金を変更していたら炎上案件かと思います。
■格安SIMは「イオン モバイル」がこのパターン
登場時に「解約金 無料」と鳴り物入りで入って来ましたが、内容をよく確認するとMNP料金が高額だったので、え〜っと思ってがっかりした記憶があります。しかしながら、世間ではそんなに騒がれてなかったです。まぁ90日以内にMNP転出した場合なので、実際は新規で契約して大手キャリアのMNP特典目当てで即座に転出されない為の施策かとは思います。
▪️解約金ゼロ
▪️解約手数料はございません。
▪️MNP転出時最大15,000円かかります。
■mineoもMNP転出料金は高額です。
と、このように解約の場合は無料でもMNP転出の場合は期間によって高額な料金が発生するパターンは多くあります。
今回の総務省の無茶振りに対して苦肉の策として使う可能性もあるかと思います。
対応②:新料金プランの作成
春に「分離プラン」を出したばかりなので正直更に解除料金1,000円に対する新料金プランを作るのは厳しいかと思います。
更に、真面目に解除料金1,000円にすると囲い込みは無意味となるので、その分のコストを通常料金に上乗せせざるを得ない形になるかと思いますので、せっかく分離プランで通常料金を下げたのに、また上げる事になるとか無意味な状況になってしまいます。
端末値引き¥20,000に関しては無意味か?
現状、「分離プラン」を出していますが、量販店においては普通に値引きはあります。現在は夏商戦開催中という事もあり、週末等では最大10万円引き!等のPOPも踊っております。端末値引きではなく量販店商品が値引きになる感じなので、キャリアではなく販売店の値引き扱いになっているのか定かではないですが、バリバリ値引きしているので、購入する場所次第の場合もありますが、今後も変わらないのではないかと感じております。
結局、総務省の思惑通りにはならない
通信量が高いので安くする為の改善提案ですが、結局のところそれほど安くなってないですし、docomo・au・softbank共に差がない状況なので思うようには行ってないです。
楽天が参加しても結局auと提携となっているので、3すくみの状態からは変化は無さそうですし、格安SIMも一部のユーザーのみに広まっている状況で市民権はまだまだ得られ無さそうな状況ですので、3社の驚異になり得る物が無い為、大きく状況が変わるとは考えにくいです。
まとめ
2年間縛りの解除手数料¥1,000 にしても抜け道はありますし、端末値引きも量販店の値引きにしてしまえば関係ないしで、見かけ上は総務省の意に沿った対応をしても実際はさほど変化の無い状態になってしまうのではないのかなと考えます。
しかしながら、今後はスマホも大きく変化する状況は少なくなる為、2年で買い替えのパターンも長期化する傾向になると、やっぱり月々の通信料金が大事になります。今後5G対応になるとより高額なプランが出てくるかと思いますが、4Gプランが安くなってくれると嬉しいところです。